警察官と結婚するメリット・デメリット~実際のところ、こうでした!

- 警察官と結婚するメリット・デメリットって何?
- いろいろな意見があるから、実際のところがわからなくなったきた…
- 実際に結婚した人の意見が聞きたいな

こんなお悩みにお応えする記事をご用意しました。
警察官と結婚して約10年、1児の母の私がお話しします。
ネットには、多くのメリットやデメリットが紹介されています。しかし実際に結婚してみると「少し違うな」と感じる部分もありました。警察官の夫と約10年過ごした私が、実体験をもとに「実際のところ」を包み隠さずお話ししますね。
この記事を読むと、理想と現実のギャップを減らせます。 安心して警察官との婚活・結婚に踏み出せますよ。
記事前半ではネットで紹介されているメリット・デメリットへの本音、後半では警察官の妻に向いている性格をお話しします。ぜひ参考にしてくださいね。
【結論】ネットで紹介される「警察官との結婚のメリット・デメリット」は、男性の性格や働き方によって変わるものがある
理由は2つあります。
1つめは、警察官も一人の人間だからです。プライベートの行動や考え方は人によって違います。
2つめは、所属・階級などで働き方が変わるからです。
次の項目から、私から見た実際のところを書いていきますね。わかりやすいよう、「その通り」には〇を、「性格や働き方によって変わる」には△をつけました。
ネット上の「警察官と結婚するメリット」10個と、実際のところ
〇=その通り、△=性格や働き方によって変わる、です。
- 〇 経済的に安定している
- 〇 社会的信用が高い
- 〇 福利厚生が充実している
- 〇 トラブルに動じない
- △ 肉体的に鍛えられている
- △ 周りからの印象が良い
- △ 平日休みがあり、空いている日に出かけられる
- △ 正義感が強い
- △ 規則正しい生活習慣
- △ 家事スキルが高い
1.〇 経済的に安定している
公務員なので、安定した給料とボーナスがもらえます。リストラもありません。
40歳代前半の夫も、これを上回ったり下回ったりしています。 刑事の時は休日出勤や残業が多かったので上回っていましたね。
ただ、特別に裕福というわけではなく、普通の生活をしっかり支えられる程度です。特に娘が産まれてからは、家計管理を大事にしていますよ。
手当てが殆どつかないような部署だと、手取りが10万円後半なんてこともあります。機動隊だと、残業・休日出勤・当直がないんですね。機動隊には、体力に優れた若手の警察官が選ばれやすいです。3~5年で部署異動になるので、ずっと機動隊ということはありません。繰り返しになりますが、貯められるうちにしっかり貯める家計管理が大切です。

人生で幸せをつかむには、綺麗事ごとだけじゃ難しいです。最低限、経済力って大切なんですよね。
2.〇 社会的信用が高い
人を守る仕事なので、社会的信用はとても高いです。それに警察官って、だれもが知っている職業ですよね。
ローンの審査も通りやすいです。私たちが家を購入したとき、不動産の方も銀行の方々も「公務員ならローンは全く問題ありませんね」と仰ったのが印象的でした。
3.〇 福利厚生が充実している
ベネフィット・ステーションというサービスがあり、宿泊やレジャーなどが割引料金で使えます。だいたい、通常一般価格の10~30%割引になります。
健康づくり事業「BenefitStation(ベネフィット・ステーション)」とは
宿泊施設・スポーツ・レジャー・スクール・グルメ・チケット・ライフサポートなど幅広いメニューを、割引料金で、組合員及びご家族の方が何回でもお好きなだけ利用できるサービスです。
ベネフィット・ステーションをご利用になれる方は、組合員及びその配偶者と各々の三親等以内のご親族です。
他にも住宅手当や、お薬が安く買える、火災保険や自動車保険に安く入れるなどがあります。どれもお世話になったことがあり、家計が助かっていますよ。

サービスを使って、友達の警察夫婦と一緒に、温泉宿泊旅行をしたことがありますよ。
4.〇 トラブルに動じない
トラブル処理に慣れており、精神的に鍛えられているからです。
夫いわく「コラとかアホとか怒鳴られるのには、みんな慣れているよ」とのこと。ケンカの仲裁や酔っ払いの保護も、警察官の仕事ですからね。
捕まえた人が暴れた時など、心の中で「どう穏やかにさせようか」とドキドキはするそうですが、実際にパニックになってオロオロすることはないそうです。
5.△ 肉体的に鍛えられている
夫はそうとは言えないですね…。体脂肪率やウエストの増加を、毎年健康診断で指摘されているくらいです。
警察学校時代は思いきり鍛えていたそうですが、今はスポーツも筋トレも、していません。
「体重はあるので、暴れている人を抑え込むのには役立つよ」と夫は笑っています。ただし柔道や護身術の心得はあるみたいですよ。

警察学校などで習ったそうです。
6.△ 周りからの印象が良い
ほとんどの人からは良いです。特に両親や親戚、友達、職場の人などは好意的に見てくれました。私の周りの人は、みなさん良く思って下さっているみたいです。
ただ警察官を嫌いな人も一部います。このような理由からです。
- 過去に捕まったり、取り締まりや職務質問をされた経験がある
- 後ろめたいことがある
- 思うとおりに解決してくれなかったと、不満を感じている
- 悪さをしていないか監視されている気がする
- 不祥事の印象がある
夫によると「警察官は警察官というだけで嫌われることがある」そうです。

私も、なるべく仲の良い人にしか、夫の職業を明かしていないんですよ。
7.△ 平日休みがあり、空いている日に出かけられる
働き方によります。
警察にはざっくり2通りの働き方があり、平日仕事で土日休みの働き方と、3交代制勤務とがあります。
3交代なら、平日休みが結構あります。カレンダーにもよりますが、月に6~7回くらいですね。私たちも娘の園をお休みして、平日に遊園地に遊びに行ったりしています。
反対に刑事のころは、平日休みはほぼ無かったです。
8.△ 正義感が強い
特別強い人もいらっしゃるでしょうが、おおむね平均的なようです。
「警察官になる人は、正義感から警察になった人ばかり」と私も思っていました。しかし夫に聞いてみると、他の理由もたくさんあるそうです。
安定を求めて入った人や、他の公務員を目指していたが落ちたので警察官で妥協した人なども聞きます。
夫に「周りの人が悪いことをしていないか、普段から見てしまうもの?」と聞きました。答えは「そうでもないよ。あくまで仕事だから。プライベートでまでそうだと疲れちゃうよ」とのことでしたよ。
9.△ 規則正しい生活習慣
夫の場合、休みの日まで早起きなんてことはありません。
「警察学校の寮では厳しかったはずだから、きっちりした生活習慣が身についていて、休みの日も早く起きるんじゃないかな」と思っていましたが、そうではありませんでした。お布団も全然たたんでくれません。笑
夫に聞くと「学校時代はもちろん起きてベッドも綺麗にしてたけど、今は全然そんなことないよ」とのこと。
お昼まで寝る日もあれば、夜遅くまでゲームで遊んでいる日もあります。
残業や急な呼び出しで、生活リズムがバラバラな時もありましたしね。

寝坊して仕事に遅刻したり、仕事に支障をきたすほどの夜更かしはしていません。そのあたりは、しっかりしていますよ。
10.△ 家事スキルが高い
警察学校の寮生活でどうだったのかはわかりませんが、夫は洗濯と掃除が苦手ですね。ほぼやりません。洗濯を手伝ってくれてもしわしわで干したり、夫個人の部屋も散らかっています。
料理は私より上手です。当直の時に、大鍋でおでんをつくって、皆で食べたりもするそうですよ。

こればかりは、その人によるんじゃないかなぁと思います。
ネット上の「警察官と結婚するデメリット」13個と、実際のところ
こちらも、〇=その通り、△=性格や働き方によって変わる、です。
- 〇 危険ととなり合わせ
- 〇 異動や転勤が多い
- 〇 仕事の悩みを聞いてあげられない
- 〇 夜勤などで、家にいない日が多い
- 〇 夫との生活リズムの調整がいる
- 〇 飲み会の誘いが多い
- 〇 ギャンブル好きが多い
- △ まとまった休みが取れない
- △ 家族との時間が後回し
- △ 急な呼び出しなど多忙
- △ 休みが不規則
- △ 仕事中は連絡が来ない
- ? 身辺調査がある
1.〇 危険ととなり合わせ
犯罪と向き合う仕事をしているからです。
「殺人を犯した人と同じ空間にいた」「車で150km以上のスピードを出して追跡した」などの夫の話や、「取り締まりをしていた警察官が車で引きずられた」「交番襲撃」のニュースでドキッとしたことがあります。
私は「危険は誰にでもあると考える」ようにしています。正直なところ、妻としてできることはあまり多くないからです。

心配しすぎて気持ちが沈むよりも、明るく過ごす方が家族のためだと思っています。
2.〇 異動や転勤が多い
私たちの場合、結婚してから約10年の間に、2回変わりました。
例えば、○○署の刑事部、△△署の刑事部、□□署の警務部、のように署や部署が変わります。
だいたい3~5年で変わるのが多いですが、夫は1~6年で変わっています。人によっていろいろですね。
夫の出勤や帰宅時間、休みのサイクルが変わるので、家族の生活のスケジュールも変わりますよ。

娘が産まれてからは、娘優先になりましたけれどね。
3.〇 仕事の悩みを聞いてあげられない
仕事の話はほとんどされません。守秘義務があるからですね。
悩みを聞くとしたら「深夜に仕事にでないといけないの、面倒だな」とか「知り合いが少ない飲み会、つまらないよ」「今の部署はやることが決まっているから退屈」などです。
そこで「どんなやることが決まっているの?」と聞いても、簡単なことしか教えてもらえません。自分で調べればわかることばかりです。
夫はあまり深く悩まないタイプなので良いのですが、もしもパートナーが深く思い悩んでいるのに助けられないと、辛くなる人もいるかもしれません。

警察官同士なら話せるので、悩みを話せる相手はちゃんといるみたいですよ。
4.〇 夜勤などで、家にいない日が多い
その通りです。3交代制勤務だと、だいたい月に10日は、当直のため帰ってきません。夫婦の時間がたくさん欲しい人には、寂しいかもしれませんね。
私の場合、娘が産まれるまでは、夜は一人で好きに過ごせて楽だな~と思っていました。笑
会社帰りにショッピングに寄って、遅く帰宅しても大丈夫だったので、かなり羽を伸ばしていましたよ。
娘が産まれてからは、ワンオペでしんどいと思う日もあれば、レトルトカレーだけで済ませるから楽~と思える日もあります。
5.〇 夫との生活リズムの調整がいる
「2.異動や転勤が多い」で書いた通りです。
朝食を一緒に取るために、夫に合わせて私も早起きになったことがありました。
ほかにも3交代制勤務だと、毎週仕事の曜日がかわるので、「毎週〇曜日はこうする」と決められません。
夫の働き方に、自分が合わせるようなイメージですね。

小さいころから規則正しい生活をされていた方は、ギャップに戸惑うかもしれません。
6.〇 飲み会の誘いが多い
多いです!一週間連続で夫が飲み会に行ったことがあります。昔ながらの縦社会の風習が警察には残っているからだそうですよ。
夫はお酒が飲めないので、娘が産まれてからはあまり参加しなくなりました。それでも誘いの声はよくかかるそうです。
7.〇 ギャンブル好きが多い
その通りです。こちらも、昔ながらの縦社会の風習が警察には残っているからだそうです。先輩が後輩を誘って…の繰り返しです。
取調べにも役立ちます。
悪いことをする人は、かなりの確率で、ギャンブル・お酒・たばこが好きなんですって。取調べでギャンブルの話題ができると、相手と盛り上がって仲良くなれたり、話がしやすくなったり、気持ちが理解しやすくなったりするんだそう。
女性同士でも、共通の趣味があると話がはずみますよね。
夫もギャンブル好きです。ただしお小遣いの範囲内でやってもらっています。

家計は私が把握しているので、大丈夫です!笑
8.△ まとまった休みが取れない
部署や役職で大きく変わります。
忙しい部署や、幹部になると、まとまった休みは取りにくくなります。
3交代制勤務だと取りやすいです。当直を1回休むと、4日連続で休みになるんですよね。

私達も毎年、2泊3日の旅行に行っていますよ。
9.△ 家族との時間が後回し
難しい質問ですが、△にしました。部署や役職で大きく変わるからです。
仕事優先なことは間違いないんですが、3交代制勤務だと、3日のうち1日以上は家族との時間が取れるんですよね。
刑事部のころは、完全に仕事優先でした。

プライベートと仕事をしっかり分けられる人かどうかでも、変わってきます。
10.△ 急な呼び出しなど多忙
部署や役職で大きく変わります。
刑事部のときは、その通りでした。定時で帰りやすい3交代制勤務だと、ほとんどないですね。
多忙なのには理由があって、法律で仕事の締め切りが決められているからなんです。(※正確には法律の枠組みの中で定められた手続き)
例えば48時間という締め切りがあります。
【48時間ルール】
誰かを逮捕したら、逮捕から48時間以内に、検察庁に書類を提出するというルールです。
その間に取調べ、書類作成、上司の承認、などが必要です。
間に合わなければ、逮捕した人を釈放しなくてはなりません。
もしも真犯人なら、せっかく逮捕したのに逃げられてしまう恐れがあります。
実際のところ、他に色んな事情や理由があって、現場としては実質1日以内に終わらそうと頑張っているそうです。
人手が足りない時は休みの人にヘルプがかかることもあります。
ちなみに土日祝や年末年始などの休みは考慮されません。あくまで時間なので、金曜の18時に逮捕なら、48時間後は日曜の18時です。
なお,警察は,被疑者を逮捕したときには逮捕の時から48時間以内に被疑者を事件記録とともに検察官に事件を送致しなければなりません。

「一晩に3つ、現行犯逮捕が重なった時は大変だったよ」と夫が話していました。
11.△ 休みが不規則
部署や役職で大きく変わります。
刑事部はかなり不規則でした。
3交代制勤務だと、ほぼほぼ規則的ですね。3日ごとの繰り返しなので、なんなら半年先の予定もわかりますよ。

毎月のシフト制の仕事より、ずっと先の見通しが立てやすいです。
12.△ 仕事中は連絡が来ない
仕事内容によって変わります。
夫は忙しい部署でも、スキマ時間や休憩時間にLINEを送ってくれていました。
しかし留置管理課で働いている時は、日中はほぼ連絡がとれませんでした。仕事中にスマホが持ち込めないからです。
捕まえた人にスマホが悪用されると、外部への連絡を取られてしまいます。情報がもれたり、証拠が消されたり、よくない事態につながるんです。

休憩中はスマホOKでしたが、連絡頻度はぐっと減りましたね。
13.? 身辺調査がある
こちらについては諸説あり…、夫に聞いても、本当のところは謎のままです。後日、別記事にまとめる予定です。
結婚して思う、警察官の妻に向いている性格
次の5つを持っている人なら、警察官と結婚して楽しく暮らしやすいだろうと感じました。
1.警察官の仕事を理解しようと努力できる
不規則さ、特殊さなど、一緒に生活していく中でわかることが多いからです。最初から全てを理解して結婚するのは、かなり難しいです。
結婚して約10年たつ私でも、夫が異動するたびに新しい驚きがあります。なので、夫の立場に歩み寄れるよう、心がけています。

警察官は、女性警察官との結婚率が高いです。出会いやすいのはもちろん、お互いの仕事への理解もあるからですね。
2.精神的に依存せず自立している
夫の働き方によっては、なかなか一緒に過ごせなかったり、すれ違いもあるからです。
楽しみにしていた予定がキャンセルになることもあります。
夫に依存したくてもできない生活に、大きな不満を抱えてしまうでしょう。
実際に私も、娘を生んだ後、精神的に不安定になって夫に依存していたときがありました。けれど、夫が忙しくて家にいないので、依存できないんですよね。不満ばかりが溜まってしまって、とても辛かったです。
今はそんな状況から抜け出せたので、楽になりました。
3.最低限の家事ができる
忙しい部署でも、3交代制勤務でも、夫が家をあけることが多いからです。
とはいえ、最初から家事が得意でなくても良いと思います。私も実家暮らしで、そんなに得意ではありませんでしたから。
家事を全て引き受ける必要もないと思います。庭の手入れは夫に任せていますし、夫が休みの日は夫に晩御飯の買い出しと料理をしてもらっていますよ。

ただし「家事は夫にメインでやってほしいな」「仕事だけに集中したい」と思っているなら、かなり厳しいです。
4.ルールやマナーを自然と守れる
夫の職業柄ですね。
妻が罪を犯して警察のお世話になったら、夫の職場に知れ渡る可能性大です。
警察でなくてもそうですが、夫の上司にばったり会うこともありますよね。上下関係に厳しい警察なので、気持ちのいい挨拶や言葉遣いを大切にする人が多いですよ。

地元の大きなイベントにいくと、夫の知り合いの警察官が警備をしているときがあります。
5.番外編:親の勤務体系が不規則
夫の仕事の不規則さを自然と受け入れられるからです。
私がそうなのですが、両親とも医療関係者だったので、父の当直や夜中の呼び出しなど、慣れていたんですよね。お盆や年末年始も仕事でしたし。
ですので夫の不規則さに対しても、不満も不安も悩みもなかったんです。むしろ普通でした。

ご両親がそうでなくても大丈夫です!
友達や親戚などに生活の様子を聞いて、少しでも不規則な生活への抵抗感を減らしておくと楽ですよ。
【まとめ】ネットで紹介される「警察官との結婚のメリット・デメリット」は、実際に生活してみると違うこともある
それぞれの家庭の事情や、夫婦関係のあり方によって感じ方は変わるかもしれませんが、私のリアルな体験談から記事を書きました。
当ブログ「ケイツマ」では、結婚後のリアルな日常をたくさん記事にしています。
警察官と結婚したら実際どうなの?という不安や疑問がある方は、下記から記事一覧が見れますので、ぜひ覗いてみてくださいね!
