警察官は転勤がつきもの。妻として不安を減らした方法4つ

※警察の決まりは、都道府県によって違うこともありますのでご了承ください
- 警察官彼氏と結婚したいけど、転勤族になるの?
- 夫が転勤になったらどうしよう
- 一緒に住む?単身赴任?
- 子どもはどうしたら?

こんな不安や悩みにお答えする内容です。
警察官と結婚して約10年、1児の母の私からお話しします。
私も「遠くに転勤になったらどうするんだろう?」と不安だった時期がありました。
「何とかなるでしょ…」と無理やり思っていたけど、うっすらとした不安って消えないんですよね。
人って先が見えないと、不安になっちゃうものですからね。
でも結婚して約10年、気づけばもう、あまり不安に思ってないんです。
何でかな?と考えたら、次の4つが理由でした。
- 警察官の転勤について理解した
- 転勤になったらどうするかを決めた
- 転勤に強い人生を選んだ
- 希望を自己申告できるタイミングがあると理解した
今回は、この4つについて詳しくお伝えします!
未来が見えれば、不安は減らせますよ。

現役警察官の夫に話も聞いたので、ぜひ参考にしてくださいね。
1.警察官の転勤を理解しよう
転勤の範囲は、勤め先によって違う
- 都道府県警・警視庁
- 基本はその都道府県内での異動(地方公務員)
- 警察庁
- 全国転勤あり(国家公務員)

都道府県警・警視庁は、県に雇われている地方公務員だから、異動は県内だよ
たとえば大阪府警で採用された警察官が、兵庫県警に移動する、ってことはありません。
ただ例外として「出向」というのはあって、研修や、被災地の支援なんかで別の県に行くことはあります。
この辺りはレアケースですね。

「警察庁」は、全国の警察をまとめる、国の機関だよ。
だから全国転勤がある
もしパートナーさんが「警察庁」勤めの警察官なら、ごめんなさい。
夫は県警勤めなので、この記事は県内異動を前提に書いています。
転勤はだいたい3~5年である

だいたい3~5年で変わる人が多いね
夫の場合、1年で異動したときもあれば、6年同じ部署にいたときもありました。

5年いたから、次は絶対異動と思ってた

発表のあと、めちゃくちゃ驚いてたね

周りからも「奇跡の6年目」みたいに言われたよ(笑)
不正防止のために、転勤がある

同じ地域を担当するほうが、その土地に詳しくなりそうなのに.
なんで転勤するの?

馴れ合い、癒着を防ぐためだね。
不正にもつながってしまうから。
そういえばフィクションで、駐在所の警察官が村と裏で繋がっていて、事件をもみ消し…なんて設定、聞いたことあるかも!
主人公たちは警察官に相談してて、頼りになる警察官と思ってたのに、犯人とグルだったり。
新しく配属になった新人警察官に、「前の駐在所さんは分かってくれましたよ…?」って、闇のありそうな村長さんが言うやつとか~(怖)。
現実にはそこまで酷いことはないでしょうが、ずっと同じ地域を担当していたら、癒着の可能性が上がってことなんでしょうね。
勤務スケジュールが変わることもある
人事異動によって、勤務地だけでなく、仕事内容や勤務形態も変わる場合があります。
転勤というと「勤務地が変わる」ことをイメージする人も多いと思いますが、部署異動もあるんですね。
例えば夫も、基本平日勤務の刑事部から、三交代の機動捜査隊(パトロールなどをする部署)に変わったことがありましたよ。
「管内居住」は絶対じゃなさそう
警察官は、配属の管轄のエリア内に住むように言われる場合があります。
それを「管内居住」と言います。

どうして住む場所まで言われるの?

急な呼び出しとか、非常招集、災害の時に対応できるようにするためだよ

確かに遠すぎると、いざというとき困るんだ

特に移動に時間がかかるような、広い県に多いね

たとえば北海道で考えたら、東西の端から端まで、東京~大阪間くらいあるよね!

昔は厳しかったけど、今は配属先や県によって違ったり、緩くなってるみたい
北海道は絶対、転勤したら言われるままに引っ越さなきゃダメなの?と思って調べたら、こんな事実が!
簡単に言うと「このへんに住みたい」を配慮して、所属先を決めるよ、というもの↓です。
生活拠点人事制度が始まります!
北海道警察で働く職員が、家族から遠く離れることなく、私生活を充実させた上で、安心して士気高く仕事に取り組める職場環境を構築するため、職員の希望を踏まえ、出身地等の定住を希望する市町村を「生活拠点」として登録し、勤務先を生活拠点又はその近郊の市町村を管轄する所属とする人事配置制度を新たに実施します。
(中略)
北海道警察では、従来より、結婚、育児、病気、介護等の個別事情への対応や長期単身赴任の解消など、希望地への異動に配慮しており、今後も、制度登録の有無にかかわらず、個別事情等に配慮した異動に配慮していきます。
今の時代、「絶対引っ越してね!」って厳しさのままだと、警察官になりたい人も減りそうって心配だったので、時代に応じて変化しているのを見て、ほっとしました。
ちなみに夫の県警は、そこまで厳しく言われないとのことです。
ただし、もちろん県内ではありますけどね。
既婚者、子持ち、マイホームへの配慮があるっぽい

既婚者、子持ち、マイホームのある警察官は、あんまり遠くにならないよう、配慮されやすい印象があるね
そういう決まりがあるわけではないようですが、周りの人を見ていても、かなり配慮されていると感じるそう。
マイホームがあるのに、別に賃貸を借りないといけなかったり、子どもが転校しなくちゃいけない…というのが減りますね。

その代わり独身の人は、転勤範囲が広いこともあるよ

そこでバランスをとっているのかもね
駐在所は「妻も絶対に一緒」とは限らない
駐在所への転勤は、「妻も絶対に一緒」とは限りません。

駐在所になった人に、「妻も一緒に住むか選べた」って聞いたことがあるよ
妻も一緒に住むと手当がでるので、ついていく決心をされる場合も多いですね。
ちなみに一緒に住むと、夫の不在時には電話番や簡単な来客応対などがあるので、今の仕事を続けるのは厳しいそうです。
2.転勤になったら「単身赴任?家族で引っ越す?」を話し合っておく
夫の知っている警察官家庭では、マイホームは留守にして、家族で賃貸に2年ほど住んでいた人もいます。
どちらが正解、というのはないので、「あなたの家族の幸せの形」を探してくださいね。
- 持ち家暮らし
- 娘5歳、年中さん
- 私は家で仕事
自分の中の優先順位を決める
私の優先順位は、
娘の環境 > 生活の快適さ > 夫と一緒にいること
でした。
娘の転校や、慣れた環境から引っ越させたくないのが一番。
次に生活圏を大きく変えたくないこと(生活の快適さ)。
私一人ならどうとでもなっても、娘の生活用品をそろえるお店や、病院に習い事、すべて変わりますよね。
せっかく夫と一緒に過ごせても、きっとすごくイライラしてしまうので、なるべく今の家にいたいと正直に話しました。
夫も、娘の環境が最優先に考えていたようです。
そうすると自然と、私と娘は引っ越さず、夫のみ単身赴任というイメージができましたよ。
子どもについて話し合った
なるべく転校はさせない、というのが夫婦で一致した意見です。
もしも私が、新天地でもすぐママ友ができる性格なら、子どもの友達作りも後押しできるので、転校もアリと考えたかもしれません。
でも私はそういうタイプではないので、今ある人間関係(私も、子どもも)を大切に育てていきたい、と思っています。
どれくらい遠方なら単身赴任か
夫の通勤時間が片道3時間以上なら単身赴任、それ以下は通勤、と決めています。

すごく遠くに転勤したら、どうする?

無理のない範囲で家から通いたいね

私もそれが嬉しいな

もし単身赴任したら、休みの週末は帰ってくるよ
お金についての意識のすり合わせ
「単身赴任するなら、お金はかかってもいいから、無理な節約はしない」
という、意識のすり合わせをしました。
そうするとこんなふうに、色々と決まりやすくなったんですよ。
- 夫が仕事休み×週末は、ガソリン代がかかっても、なるべく娘に会いに帰ってくる
- 夫が仕事休み×平日は、お互いの自由時間にする(娘は園)
- 家事育児は私のワンオペだから、代行サービスもOK
とは言っても、我が家もめちゃくちゃ裕福なわけではないので、お金の見直しもしましたよ。

単身赴任で「会えない」さみしさはどうする?
私たちは、LINEやビデオ通話をできるだけたくさんしようと決めています。
正直私は、会えなくても仕方がないかと割り切れます。
単身赴任が数年続いても、夫婦の絆は消えませんし、夫を好きでいる気持ちも変わらないでしょう。
それに、ケイツマ的考えとしては、次のとおり。
そのほうが、不規則な警察官と一緒に人生をおくったとき、自分の幸せ度が上がるんじゃないかと思っています。
でも「一緒にいたい」人は、一緒についていくのを前提に、色々なことを考えてみてください。
例えば仕事や、子どもの転校ですね。
いざというときは、転職や転校をする!
その覚悟を今決めておくことで、いざというときも不安に流されず、間違った決断をせずにすみますよ。
こんなことも話し合うと◎
いざというとき決めよう…となりがちな細かいところを仮にでも決めておくのが、安心するコツですよ。
- 夫婦共有で使っている車が1台なら、どちらが使うか
- 実家からのサポート
3.転勤に強い人生を選んだ
持ち家にした
既婚者、子持ち、マイホームへの配慮があるっぽいで書いた通り、遠方への転勤がないよう配慮されるようだからです。
夫も結婚前は片道1時間以上の警察署に勤務したことがあります。
でも結婚してからは、通勤時間が30分ほどで済むところばかりですよ。

サポートを受けるために、私の実家の近くに住んだ
賃貸の時代もそうしました。
何かあった時の保険があるのは、気持ち的にかなり楽です。
私の仕事を工夫した
結婚してから転職したのですが、リモート・在宅でもOKな職種を選びました。
今は退職して、家で自営業としてパソコンを使った仕事をしています。
夫の勤務スケジュールが変わっても、ワンオペでも、万が一転勤になっても、どうとでも対応できるようになりました。
4.希望を自己申告できるタイミングがあるので、しっかり伝えてもらう
毎年の異動の前に、勤務地や職種について、希望を出せるそうです。

でも結局、どう転勤になるかって、ガチャだよね

そうでもないよ。異動前に、希望を伝えられるよ

そうなの?

絶対に希望通りになるわけじゃないけど、配慮はしてくれるよ
例えば夫は、こんなことを希望しているとのこと。↓
- 家から通勤したい(マイホーム・幼児がいるため)
- 三交代勤務がいい(家事育児と仕事の両立のため)
ありがたいですね!夫婦でしっかり人生設計を共有して、希望を出してもらいましょう。
夫の「転勤のいい面」を考えてみた
嫌な上司と、いつかさよならと思って働ける

かならず転勤があるから!
私か上司のどっちかが転勤になったら離れられる!
と、警察職員をしている私の友達が言っていました。
(警察官とは違いますが、同じ警察署内で、会計や遺失物係などをする職種)
人脈が築ける
夫が事件解決のため、知り合いの警察官に、県内広く情報収集をしていたことがありました。
悪いことをする人って、その場にとどまるとは限りませんよね。
管轄するエリアを超えて、犯人捜しをするとき、
「いま所属している警察署にしか知り合いがいない」
より、
「県内のあちこちに知り合いがいる」
方が、絶対にいいと思いませんか?
広い人脈があるからこそ、連携がとりやすいのかもしれませんね。
まとめ:転勤を前提に人生を考えておけば、不安は減らせる
警察官である以上、転勤は避けられないもの。
でも、「転勤があるから不安…」って、ずっと感じ続けることもないんですよ。
大事なのは、まずは転勤を「なんとなく」じゃなくてちゃんと知ること。
そして、自分たちに何ができるか、どんな選択がいいのか考えることです。
- この記事を読むのと、パートナーにも聞いて、転勤について理解しておく
- 転勤になったらどうするか、パートナーと話し合う
- 転勤に強い選択肢を選んでいく
「パートナーが警察官だから…」
どうか、ネガティブにばかり考えないでほしいと思ってます。
だって、あなたが選んだ素敵なパートナーなんですから。
不安はちょっとずつ整理して、前向きに考えられる工夫を続けていけば、きっと大丈夫です。
転勤を前提に人生を考えれば、少しずつ不安もへっていきますよ。
まずは今のパートナーに、今までの転勤や、周りの人の転勤の話を聞いてみてください。
小さな一歩、踏み出してみてくださいね。応援しています。
