警察官の夫と家族との時間が合わない…それでも幸せに暮らす我が家の工夫
- 警察官の夫と、家族との時間の少なさに悩んでいる人
- 夫が勤務で不在が多く、子どもとの関わり方に迷っているママ
- 忙しい警察官家庭でも、家族の絆を大切にしたいと思っている人
- これから警察官と結婚を考えていて、家庭との両立を知りたい彼女
こんにちは、白石葵です
警察官と結婚して約10年、1児の母として日々奮闘中です
警察官の夫との時間が少なくて寂しい。
家族で過ごす時間をもっと作りたい。
そんな風に感じている妻やママは多いと思います。
不規則勤務で、連休も取りづらいのが警察官の現実。
でも工夫次第で、短い時間でも深くつながる家族時間は作れます。
この記事では、現役警察官の夫をもつ私が、実際にやってきた「家族との時間の作り方」を具体的に紹介します。
忙しくても家族の絆を感じたいあなたに、きっとヒントが見つかりますよ。
警察官家庭のリアルな「家族との時間」
3交代勤務と刑事課勤務でどう違う?
警察官の勤務は、一般的な会社員とはまったく違います。
毎日一緒に晩御飯を食べたり、土日まるごと家族でゆっくり過ごしたり、そんなことはほぼありません。
3交代勤務と刑事課勤務では全く違いました。
やはり刑事課は忙しく、3交代勤務になってからぐっと家族の時間が増えましたね。
3日に2日は、娘がこども園から帰る時間に夫も家にいて、夜ご飯を一緒に食べられる日もある
当直明けで体力が残っているときは、一緒に出かけられる
週末に完全に休めるのは月に3日ほど
朝は出勤前の30分ほど、夜は寝る前に少しだけ顔を合わせるくらい
帰宅が8時半を過ぎることが多く、晩ご飯はほとんど別々です
完全に休める週末は月6日ほど
仕事は平日だけ&定時上がりのご両親の元で育った方なら、ギャップに驚くと思います。
我が家では、「毎日一緒に晩ご飯」「土日祝は家族でおでかけ」という生活は、結婚してから一度もありません。
異動で勤務地が遠くなると、朝ご飯の時間さえズレることもあります。
夫が刑事のころは、ほぼ私のワンオペ育児でした。
娘が赤ちゃんだったころ、たまに早く帰ってこれた夫の顔を見たら、泣いていました。
夫がいない時間に動画や写真をよく見せて、娘がパパを忘れないようにしていましたね。
警察官の休みの取り方と上手な過ごし方
警察には年末年始休暇もお盆休みもGWもありません。
365日動いているので、土日祝ぜんぶ休みなんてことはまずないです。
(手当がつくのでお給料的にはうれしい)
3交代で働いている夫は、周りの方たちと調整しながら、当直の日を休みにすることが多いですね。
そうすると、公休・当直・明け(非番)・公休がつながって、4連休になるんです。
子どもが園に通う今は、平日に休みを合わせて旅行へ。
ホテルも安いし観光地も空いてて、実はかなり快適♪
小学校に上がったら、授業や習い事に合わせて金~日を狙う予定。
値段は上がるけど、土日の方がイベントと重なりやすいし、それも楽しみ。
休みが不規則だから、今できる楽しみ方を選んでいます。
不規則勤務でも旅行を楽しむコツ
警察官は、県外へ出かけるときや旅行の際に必ず事前の届け出が必要です。
だから「今日いい天気だし出かけよう!」なんて思いつきの遠出はできません。
でも、家族旅行はちゃんと楽しめていますよ。
私たちは毎年、夏に2回ほど旅行しています。
1回は親戚や友人の家に遊びに行くリーズナブル旅、もう1回は少し遠出。
届け出をしておくと呼び出しも優先的に外れるので、旅行をキャンセルしたのは一度だけです(地元で全国ニュースレベルの大事件がありました)。

旅行は国内限定で長くて2泊3日。
近場の県にこだわらず、遠方にもしっかり出かけています。
今は娘が未就学児なので、平日に休みを取って旅行するのが定番。
空いていて安いし、子連れでも快適です。
遠出が難しい時期はスーパー銭湯でプチ旅行気分を楽しんでいます。
一番自由に動けたのは新婚旅行で、この時ばかりはヨーロッパへ1週間旅行しました。

制限はあるけど、計画的に動けば十分楽しめます。
寝台列車や夜のフェリーで、夫がゆっくり休める旅行もいいなと計画してるんですが、夫が運転好きなので、なかなか実現しません(笑)
お金の面でも、旅行はしやすいですね。
- 警察職員向けの旅行補助がある(ベネフィット・ステーションなど)
- 収入が安定している
きちんとお金の管理をしてやりくりすれば、旅行にも行けています。

転勤での単身赴任、配慮されやすくなってきている
警察官の転勤は、部署異動とセットでついてくるもの。
昔は県の端から端まで移動、なんてことも珍しくありませんでした。
でも最近は、家庭の事情を考慮してくれるケースが増えています。
子どもが生まれたり、マイホームを購入したりすると、なるべく通える範囲でと配慮してもらえることもあります。
もちろん絶対ではありませんが、昔ほど「単身赴任は当たり前」という時代ではなくなってきています。
我が家も今の場所に住んで約8年になりますが、その間に夫の転勤は3回ありました。
どれも家から通える距離で、娘が5歳になった今も、家族みんなで一緒に暮らせています。
警察官家庭では、転勤のたびに「次こそ単身赴任かも」とドキドキしますが、実際は意外となんとかなることも多いです。
「どうせまた異動だし…」と考えすぎず、いまの暮らしを大切にしてくださいね。


娘がいる我が家。警察官パパと、家族との時間の作り方
娘との関わり方。短い時間を濃くする工夫
未就学児にとって大切なのは、毎日短い時間でも、濃く関わること。
我が家では、パパが家にいる短い時間を大事に使うよう意識しています。
私と夫が付き合っていた頃、仕事終わりの短いデートを重ねて信頼を深めた経験から、家族になっても量より質が大事だと考えています。
- パパの得意なDIY・工作を、パパ担当の遊びに
- パパが晩ごはんづくりをする日を作って、娘と二人でクッキング
- パパとお風呂タイムを楽しむ
- 娘のパパが一緒の布団で寝る(私とパパ、日によって変わります)
- 園の送り迎えを、できる日は夫に担当してもらう
- 夫の仕事への「いってらっしゃい」はかならず外で見送って言う
夫が不在の時間も、上手に使っています。
例えば、娘が長時間だらだらとテレビを見る(これも気を緩める大切なこと)のは、なるべくパパがいない週末にします。
するとパパが帰ってきたら、テレビの内容を喜んで聞かせていて、コミュニケーションだな~と感じています。
そして、娘が「パパに会いたい」と寂しがった時は、寝ている娘を抱っこしたり撫でたりしている、夫の写真を見せています。
「パパ、○○ちゃんのこと大好きなんだよ~」って伝えることで、心のつながりを感じられるように。

娘が反抗期になって「パパうざい」なんて言いだすまでは、思い切りパパ大好きでいて欲しいなと思ってます。
夫婦の時間を取り戻す小さな習慣
娘が生まれてからは、どうしても子ども優先の毎日になりました。
でも私たちは、夫婦の時間は家庭の安定につながると考えていて、意識的に2人の時間を取るようにしています。
娘が園にいる間、夫が当直明けで帰ってきたタイミングが、私たちの貴重な夫婦時間。

コーヒーを飲みながら、最近感じていることを話したり、たまにはギュッと抱きしめ合ったり。
娘がいない分、弱音や本音も話せるし、心も通い合います。
保育園は、親が仕事休みでも預けてOKな園を選びました。
夫の仕事が忙しい時期は、お互いに限界を超えないようにしています。
ファミリーサポートセンターや、一時保育、お総菜や有料サービスなど、手を借りながら回していますね。
最初はお金がもったいなくて、自分がやればいいと頑張っていましたが、お金の使い方をFPさんに試算してもらってから安心してお総菜や有料サービスにも頼れるようになりました。
どれくらい外食やサービスに使っていいかが明確になると、「使いすぎかな?」という不安が減り、気持ちにもゆとりが生まれましたよ。

忙しい警察官パパが、娘の園行事に参加しやすくするスケジュール調整法
警察官の勤務は不規則ですが、実は「当直は○日に1回」とある程度のサイクルが決まっています。
刑事課だと6日に1回、3交代は3日に1回。
なので、年間予定表をもとに早めに休みを申請すれば、園行事にも意外と参加できることが多いんですよ。
私たちは、園から年間予定表をもらったらすぐ、夫の勤務予定と照らし合わせてカレンダーアプリに登録しています。
運動会や参観日、発表会などの大きな行事は特に優先して調整。
ただ、同じ部署に子育て中の警察官が多いと、どうしても休みが重なって調整が難しいこともあるそう。
それでも夫は今のところ、入園式・卒園式・運動会・参観日・見学など、ほとんどの行事に参加できています。
家族で過ごす休日の計画の立て方
初めにも書きましたが、警察官は、県外や旅行に出かけるときに届け出が必要。
だからあらかじめ計画を立てています。
ただ予定が変更になることもあるので、計画はゆるめにしていますね。
予備日を作ったり、キャンセル料がかからない範囲で予約したりして、勤務変更にも対応しやすく工夫しています。
急な呼び出しに備えて、食料品や日用品を多めにストックしておくのもポイント。
パパが急に仕事になったら、パパから娘に「パパは○○のお仕事をしに行くんだよ」と、できる限り理由を説明してもらっています。
私が彼女だったとき、「仕事だから仕方ない」では我慢が募ってしまったので、その反省をふまえています(笑)
家族との時間のほかにも、夫婦で支え合う家庭の作り方
夫の家事育児参加について
夫が得意な家事を中心にスタートしてもらって、最初から最後まで、まるっと任せるようにしています。
夫は食べるのが大好きなので、お料理も好き。
最初は料理を作るだけでしたが、だんだん、片付け、買い出し、冷蔵庫などの在庫チェックもお願いできるようになりました。
とにかく家事育児には、夫を積極的に巻き込むようにしています。
だって、遊びだけが娘との時間じゃない。
家事やお世話から生まれる関わりもありますよね。
娘の園や習い事の送り迎え、お風呂、一緒に寝るのも、パパが出来そうならお願いするときもあります。
ママがするのが当たり前になりそうなところを、あえて夫を巻き込んでみてくださいね。
忙しい夫のリフレッシュ時間を確保する
警察官の仕事は緊張の連続で、体力的にも精神的にも消耗するそう。
だから我が家では、明けの日は完全に夫の自由時間と決めています。
ずっと寝てもいいし、一人で遊びに出かけてもOK。
家事の当番も無しにしています。
家族の予定を入れず、リセットの時間をしっかり取ってもらうことで、私も娘も、またパパに遠慮なく甘えられるから。
「休み=家族サービス」だけにしてしまうと、夫だって休まりませんよね。
仕事と家庭の両方を大切にしてもらえるよう、休む夫を見守ることも大事だと感じています。
家族のコミュニケーション不足を防ぐ工夫
どんなに一緒に過ごす時間があっても、言葉にしないと伝わらないことってありますよね。
だから我が家は、思っていることは声に出すようにしています。
私からも夫と娘に、「黙って我慢しないでね」って伝えていますよ。
警察官の世界は、そばにいても見えない部分が多いって、付き合っているときに痛感しましたから…。
「忙しいのは分かってるけど、寂しいな」
「今日はこんなことがあったよ~」
ちょっとした気持ちも無理に飲み込まず、コミュニケーションの種にしています。
お互いの「わかってほしい」を言葉にすれば、すれ違いは減りますからね。
家族のイベント・行事を上手に過ごす方法
警察官の勤務では、クリスマスなどのイベント当日や誕生日に、家族全員がそろうことはなかなかありません。

だから我が家では、当日は小さく、週末にまとめて楽しんでいます。
例えば誕生日の夜は、私と娘でケーキを食べて小さなお祝い。
夫が休みの日に、改めてプレゼントやごちそうで本番パーティーを。
クリスマスプレゼントは、夫がいない朝に渡しますが、娘が喜ぶ様子をしっかり動画を撮って夫に送っています。
行事のタイミングも大事ですが、家族そろって思いっきりお祝いできる方が、きっと心に残りますよね。
これから警察官と結婚する人へ伝えたいこと
警察官との結婚生活は、いわゆる普通のリズムとは違います。
平日休みだったり、夜勤があったり、行事に参加できないことも。
でも「違うから不幸せ」ではなく、「違うからこそ特別」。
周りの誰とも比べられない、スペシャルな関係でもあるから。
それに限られた時間でも、関わり方次第で愛情はちゃんと伝わります。
特に結婚前に、家事や育児の分担、休日の過ごし方などをしっかり話し合っておくと、結婚後のすれ違いは減らせますよ。
警察官の夫との家庭は、たしかに工夫と理解が必要。
でもその分、絆が深まりやすいから、温かい家庭がつくれるんです。
まとめ:夫が警察官でも、家庭との時間は大切にできる
警察官家庭では、家族全員の予定を合わせることは難しいもの。
でも、短い時間でもお互いを思いやる気持ちがあれば、絆はしっかり育ちます。
時間の長さではなく、関わりの深さで愛を育んでいくこと。
それが、私たち警察官家庭にとっての「家族との時間」なんだって思います。

