警察官と刑事の違いを知ればもっと仲良くなれる!忙しい夫・彼の気持ちがわかるヒント
- 警察官と刑事の違いがわからない
- 夫(彼)が刑事になったけど、どんな仕事なのか知りたい
- 刑事になるとどれくらい忙しくなるのか気になる
- 刑事と警察官で、家庭生活への影響がどう違うのか、結婚している人に話を聞きたい
警察官のパートナーとして10年以上の私からお話しします
私の夫は、出会ったときすでに刑事として働いていました。
当時は警察官と刑事の違いもなんとなくしかわからず、デートのドタキャンが続くたびに「刑事って本当に忙しいんだな」と思っていたくらいです。
同棲を始めると、休日も急な呼び出しで出勤する姿を見るようになり、仕事のハードさに驚きました。

娘が生まれてしばらくすると、夫は「子育ての時間を大切にしたい」と希望して刑事とは別の部署へ異動。
生活はガラッと変わり、そこで初めて気づきました。
「刑事って、本っ当に忙しかったんだ…!」
刑事という仕事は、想像以上にハードで責任の重いもの。
この記事では、警察官と刑事の違いを整理しながら、刑事として働く男性警察官のリアルを、妻の目線でわかりやすく解説します。
忙しい夫や彼の気持ちや生活がわかるヒントが、きっと見つかりますよ。
※10年以上刑事経験のある、現役警察官の夫に協力してもらいました
警察官と刑事の基本的な違い
「警察官」は広い呼び名、「刑事」はその中の”犯罪捜査の担当”
- 警察官:すべての職種をまとめた呼び名
- 刑事:警察官の中で、犯罪捜査を専門に担当する人のこと
まず前提として、「警察官」はすべての職種をまとめた呼び名です。
交番にいる地域課の人も、交通違反を取り締まる人も、そして事件を追う刑事も、みんな警察官。
その中で「刑事」は、犯罪捜査を専門に担当する人のこと。
つまり、刑事=捜査のプロ。
警察官の中の一部が刑事として、事件解決に日々走り回っています。
制服勤務と、スーツ&私服勤務のちがい
交番勤務の警察官は、いわゆる「おまわりさん」の制服姿。
一方で刑事は、スーツや私服で動くことが多いです。
刑事さんって、なんで制服じゃないの?
警察官だとバレないようにだね
犯罪者に警戒されたり、証拠を隠されたりするのを防ぐためだよ
夫は私服派でした。
私服で深夜から出勤したり、朝方に帰ってきたり。
その生活を見ると、「刑事=華やか」なイメージなんて湧かなかったです。
このブログを運営する中で、夫にいろいろな話を聞きましたが、本当に地味で地道な仕事を積み重ねているんです。
まさに影の努力型の仕事なんですよね。

刑事の種類と担当事件
刑事といっても、担当する分野はさまざまです。
- 捜査第一課:凶悪犯罪(殺人・強盗など)
- 捜査第二課:知能犯(詐欺・横領など)
- 捜査第三課:窃盗事件
※警察の規模によって名称や担当が違うことがあります
ドラマの「殺人事件を担当する、捜査一課」を想像する方が多いと思いますが、他にもあるんですね。
夫がいたのは捜査三課。
毎日が予測不能で、予定では休みでも、いつ呼び出されるかわからなかった。
異動して別の課に行ったら、「こんなに生活リズムが整うの?」って驚いたくらいです。
交番勤務と刑事勤務、仕事の目的とスタイルのちがい
ざっくりいうと、交番勤務は「事件の予防と、事件がおきたら専門部署に引き継ぐ」、刑事は「事件の解決」という違いがあります。
- 地域の安全を守る「予防」が中心
- 事件が起きたら初動対応をして、専門部署に引き継ぐ
- パトロールや相談対応など、市民と直接関わる仕事が多い
- 起きた事件の「解決」が目的
- 主な仕事は捜査、犯人逮捕、取り調べ
- その他、未然防止や被害者対応、エリアの実態把握なども行う
私は夫の刑事時代を見て、刑事って想像以上に生活を削るんだと感じました。
でも同時に、どの部署でも、誰かを守るために動くという根っこの部分は同じなんですよね。
それが警察官という仕事の、いちばんすごいところだと思います。


刑事の仕事のリアル。警察官の中でも特殊なやりがいと過酷さ
犯人逮捕の瞬間が、一番のやりがい(夫談)
夫がよく言っていたのは、「犯人を逮捕しに行く瞬間が、刑事のいちばんのやりがい」ってこと。
日勤の仕事をこなしつつ、深夜の張り込みや地道な聞き込み、証拠集めを重ね…やっとたどり着くその瞬間。
犯人を逮捕しに行く時って、どんな気持ち?
緊張するね
今まで積み上げてきたものが、成功するか全部崩れるかが決まるから
どういうこと?
逃げられたら、せっかく見つけた犯人の居場所をまた探さなきゃいけない
でも逮捕できたら、解決に一歩進めるでしょ
それはたしかに!
でも、だからこそ、いちばんやりがいを感じるよ
この一言に、刑事という仕事の重さと達成感の両方が詰まっていると、私は思います。
取り調べでは、相手から平気でうそをつかれる現実
ドラマだと「刑事がズバッと真実を見抜く」シーンが多いけど、実際はまったく違います。
取り調べでは、相手が平気でうそをつくことも多いんですって。
取り調べ相手が話すことは、裏付けを取ってからやっと信じられる
正面から人の闇と向き合う仕事だと思いませんか?
感情をぶつけられることもあるだろうし、冷静さと忍耐力がすごく求められますよね。
もし私だったら、精神的にかなり消耗しそうです。
意外と多い!刑事の書類づくりの仕事
「刑事は足で稼ぐ」というイメージが強いけど、実はデスクワークも多いんです。
取り調べの内容を記録したり、報告書を作ったり。
現場にいるより、パソコンに向かってる時間の方が長い時もあるよ
(それじゃ刑事ドラマにならないかも笑)
ドラマでは映らない、地味で正確さが求められる大事な仕事なんですね。
「48時間ルール」とは?時間との戦いのプレッシャー
私が一番びっくりしたのが、「48時間ルール」。
逮捕してから48時間以内に検察庁に書類を提出しないと、被疑者を釈放しないといけないルールです。
余裕をもつため、なるべく1日以内に、
取調べ・書類作成・上司の承認…全部やってたよ
間に合わなかったら、一度釈放して、また逮捕するの?
真犯人だったら、家に戻ると思う?
あっ…
逃げるよね
追われているとわかったら、今度こそ、どこに隠れるかわからない
つまり、刑事にとって48時間が勝負。
夜中でも朝方でも、関係なく動くことになります。
間に合わなかったら、全部パー
しかも、土日祝や年末年始でもカウントダウンは止まらない!
このプレッシャーの中で動いている刑事たち。
だから休みの日でも、急に呼び出されることがあるんですね。
刑事の勤務と生活リズム
刑事の勤務ルール
刑事の勤務にも、ルールがあります。
これがとにかくハード。
当時の夫は、当直明けも夜まで働いていました。
さらに、土日祝に当直があっても、平日に代休が取れずにいて。
月~金に働いて、土が当直のため朝から出勤、日は明けで夜まで仕事、そしてまた月…と続いていくと、なんと14連勤になるんです。
それが、ほぼ毎月でした。
こんなにハードでも、わずかな休みも関係なく呼び出されることがありました。
ちなみに、交番勤務などの3交代だと、こんな感じ。
3日に1回、しっかり休みがあります。
同じ警察官といっても、全く違いますよね。
休みなのに呼ばれるのは本当?リアルな呼び出し事情
正直、休みの日でもよく電話で呼び出されていました。
私は最初、「ちょっと夫を働かせすぎじゃない?休みが少なすぎる…」とイライラしていましたが、夫は平然としています。
明日、ちょっと行ってくる
あれ?休みじゃなかった?
人手が足りないんだって
こういう突然の予定変更は、刑事あるある。
あるとき、あまりに夫の休みがなさすぎて、思わず詰めてしまいました。
さすがに寝不足だよね?
人を新しく雇ってもらえないのかな?
警察官は税金で雇われているからね
(ハッ)
刑事を増やすには、ほかの部署から異動させてこなきゃいけない
そしたらその部署がもっと人手不足になる
簡単には人は増えないんだよ
夫が淡々と言ったのが、ちょっとゾクッとしたんですよね。
「この人は、本当に覚悟が決まってるんだ」
そう、改めて感じた瞬間でした。
激務は本当!実際の生活リズムを正直に書く
刑事課の主な仕事は事件の捜査です。
犯人逮捕や取り調べ、未然防止、被害者対応、担当エリアの分析など、地味だけど責任の重い仕事が積み重なります。
ドラマみたいに推理して、犯人を当てたりするの?
ないない(笑)
地道に聞き込みや防犯カメラで見つけていくよ
そして書類づくりも意外と多く、大事件の書類は台車に山積みになることもあるそう。
一時期、夫は21時に帰宅して、夜中の2時にまた出勤する日もありました。

それでも毎日残業をしていたので、刑事が激務なのは本当です。
でも、忙しさだけが刑事の全てじゃありません。
大変だけど、やりがいや責任感をもって動く姿は、やっぱり格好いいと思えます。
それでも夫が続けた理由は、「刑事の仕事が好き」だから
激務でも弱音を吐かない夫に、刑事を続ける理由を聞いたことがあります。
刑事の仕事が好きで、楽しいから
(そう言われると、わかってあげたくなるな)
こうして夫は、子育ての時間をとるため異動を希望するまで、10年以上刑事を続けました。
生活リズムは乱れても、夫が楽しさと責任を両立している姿を見ると、支える側としても納得できる部分があるんですよね。
時代とともに変わる刑事像。警察官としての家庭との向き合い方
昔は「家庭を顧みない刑事」も多かった(夫談)
夫から聞いて驚いたのは、「昔の刑事には家庭をほとんど顧みない人も多く、一般の警察官との働き方の違いも大きかった」ことです。
子どもの授業参観も一度も行ったことないとか、
家のことは全部奥さん任せだったって人、
たくさんいたよ
それって大げさじゃなくて、本当の話?
うん
昔の刑事は仕事優先で、家族のことは二の次が普通だったみたい
昔は亭主関白だったって人も多かったな
時代のギャップに驚きますよね。
今の刑事は家族との時間を大切にする人も増えている
でも、今は少しずつ変わってきています。
家族との時間を大切にする刑事も多いですよ。
昔みたいに全然家庭に帰らないってことは、あんまりないよ
育休を取ってる人もいるよね
上司も『休みはちゃんと取ってね』っていってくれるしね
働き方や意識が変わり、休暇の取り方や子育ての参加も柔軟になってきているんですね。
それでも現場に染まりやすい世界。バランスをとる難しさ
とはいえ、刑事の世界は現場に染まりやすいのも事実。
事件優先の環境では、つい家庭より仕事を優先しがちです。
家庭とのバランスってどう考えてたの?
難しいな~
呼ばれたら行く、が基本だから…
休める時に意識して休みを入れないと、仕事ばっかりになっちゃう
刑事の働き方は変わりつつあるけれど、家庭と仕事の両立は常にチャレンジ。
時代は変わっても、現場のプレッシャーや習慣は残っています。
だからこそ、家族として理解し、支え合うのってとても大切なんですね。
警察官であり刑事の夫・彼との向き合い方。違いを理解して支えよう
忙しさの裏には、強い責任感がある
夫の忙しさを見ていて、最初はただ大変そうな部分だけ見えていたんです。
でも話を聞くうちに、その裏には強い責任感が隠れていました。
逃がしたら、別の県でまた同じ犯罪を繰り返すかもしれない
だからここで食い止めなきゃいけないんだよ
忙しくても手は抜けない
刑事は、誰かの生活や幸せを守るために、休みも時間も惜しんで働いています。
忙しさは、夫なりの覚悟と責任感の現れなのだと、私も少しずつ理解できるようになりました。
家事育児の負担は、外にも助けを求めてOK
娘が2歳頃まで、夫は刑事でした。
私も働いていたので、家事育児の負担が大きく、何もかも自分一人で頑張ろうとして、結局限界になって爆発したことがあります。
先ほど書いた夫の14連勤がくるのが、とても怖かったのを覚えています。
夫が刑事で忙しいと、どうしても家事や育児は妻に偏ります。
だから最初から無理しないで、できる範囲でいいから分担を決めたり、外の力も借りるのが大事。
例えば、ファミリーサポートセンターや家事代行、親や友人のサポートをうまく取り入れるだけで、負担は軽くなりますよ。
頑張りすぎないことは、夫婦関係にも、自分自身の心にも大切です。


寂しい気持ちをためこまない工夫
忙しい夫(彼)に合わせると、自分の寂しさや不満も出やすいですよね。
私は意識して「ためこまない」ようにしています。
- 自分が「楽しい!」と思える時間を、ちゃんと作る
- 夫とのコミュニケーションを工夫する
- 孤独感を分かち合える場所を見つける
- 夫に依存しない
① 自分が楽しいと思える時間をつくる
刑事の夫(彼)が忙しくて会えない時期こそ、自分の時間を充実させるチャンス。
「やってみたかったこと」を小さく始めてみると、寂しさが「楽しさ」に変わります。
② コミュニケーションを工夫する
忙しい相手には、短いLINEや写真を使って気持ちを伝えるのがおすすめ。
話したいことがあるときは、感情よりも「今どうしたいか」を整理して伝えると、会話がスムーズになります。
③ 同じ立場の人とつながる
孤独を感じたら、同じような警察官や、夜勤のあるパートナーがいる人と話してみて。
「わかる!」と共感し合えるだけで、気持ちがとっても軽くなります。
④ 夫に依存しすぎない
愚痴も癒しも全部夫に求めると、しんどくなってしまうことも。
一人の時間を楽しめるようになると、相手にも優しくなれて、関係がより穏やかになります。

こうするようになってから、会ったときに笑顔でいられるし、ぶつかりにくいようになりました。
忙しい夫(彼)を支える言葉のかけ方
忙しいときに余計な心配やプレッシャーを与えない言葉が、実は支えになります。
私が良く使うのは、とにかく「お仕事いつもありがとう」と、「お疲れさま」の2つ。
とってもシンプルですが、それだけで相手の心はほっとするんです。
警察官って、体育会系の縦社会の影響もあって、褒められる機会は少ないそう。
中には「警察官なんだから助けてくれて当然」という考えの人もいるみたい。
二言目には「俺らの税金で…」って言われる
だからこそ、私たちからはしっかり「ありがとう」と「お疲れさま」を伝えて、日々の頑張りを認めてあげたいですよね。
仕事を理解するのが、夫(彼)への最大のサポート
結局のところ、刑事の仕事を理解することが、夫(彼)を支える一番のサポートになります。
仕事内容や勤務のリアルを知ることで、「なぜ連絡が遅いのか」「休みでも出勤するのか」が納得できるようになるんです。
私も、48時間ルールや人手不足の事情などを少しずつ聞いて、やっと理解できるようになりました。
ここで勘違いしないでおきたいのは、納得=我慢じゃないこと。
ちゃんと話を聞いて、理解して受け入れる、それが大事。
「守秘義務があるから、何も話してもらえないんでしょ?」
なんて思わないで。
私も昔、そう思って何も聞けず、不満をため込んで爆発したことがありました。
でも「ちゃんと理解して一緒にいたいから、守秘義務に触れない範囲で教えてほしいな」と伝えると、意外と話してくれることって多いんですよ。
お互いに理解と感謝を持てる関係になれば、忙しい刑事の夫(彼)との日々も、もっと笑顔で過ごせますから。
まとめ:警察官と刑事の違いを理解して、夫や彼との日常をもっと穏やかに
- 警察官:すべての職種をまとめた呼び名
- 刑事:警察官の中で、犯罪捜査を専門に担当する人のこと
刑事の仕事は、地道な捜査や書類作成、時間との戦いもあって、やりがいと責任の重さがいつもあるもの。
忙しい夫や彼からの連絡が少なかったり、休みが不規則だったりすると、寂しい思いをすることもありますよね。
でも、仕事の内容や事情を知ると、「なるほど、だから忙しいんだ」と納得できて、気持ちって楽になってきますよ。
仕事の大変さを知ったうえで、感謝や労りを伝えられるようになれば、あなたは夫や彼にとっての「最強のパートナー」。
お互いに尊敬し合いながら、忙しい日々の中でも二人で歩んでいける関係を、大切にしていきたいですね。



