【警察官の怖い話4選】警察官夫から聞いた、本当にあった危ない現場

※20年以上前の話もあり、フェイクやぼかしている部分もあります。ご了承ください。
- 警察官の仕事の危険な部分を覗いてみたい
- 警察24時のようなTVが大好き
- 警察の仕事って大変そう

こんな方にお届けする内容です。
警察官と結婚して約10年、1児の母の私からお話しします。
警察官の仕事に「怖いもの見たさ」で興味を持った経験はありますか?
私はあります。
事実は小説より奇なり、の「事実」を知ってみたいのかもしれません。
刑事ドラマは作り物ですが、現役警察官の夫の話は本物です。
今回は、都市伝説や怪談ではなく、現役警察官の夫から聞いた”本当にあった危ない現場”をお話しします。
警察官の怖い話①【車で突っ込まれた】逃走犯の狂気
以下、夫目線での話です。
2人組の泥棒をチームで尾行していたら、盗んでいる瞬間を発見!
「現行犯だ!いくぞー!!」
と踏み込んだら、犯人の1人が車で逃げようとしている。
「逃げられるぞ!」
降ろそうと近づいた途端、犯人の車が猛スピードで発進!突っ込んできました!
「うわ!!」
真横スレスレを、ものすごい勢いですり抜けていった犯人の車。
「追うぞー!」
サイレンを鳴らして追いかけましたが、犯人は信号無視をくり返し爆走。
これ以上は事故になりそうだったので、追跡を諦めました。
が、しっかり後日逮捕しました。
その時、犯人にこう言われたのを覚えています。
「あなたをひき殺してでも逃げるつもりでした」

「も~。あなたにひき殺されるところでしたよ」って言ったら、そう言われたんだよね。

怖っ…!
自分が逃げ切るためなら人を殺していいなんて、怖すぎない?

「やめてよぉ」って言っちゃった。

(軽っ…)
警察官の怖い話②【素手で抑え込む】暴れる相手との格闘
以下、夫目線での話です。
深夜に入った110番通報。
飲み屋でケンカが起きているとのこと。
現場に到着すると、男二人がボッコボコの殴り合いをしていました。
「やめろ、やめろ!」
と叫んでも、二人は興奮状態で聞く耳を持ちません。
「うるさい!コイツが◎△$&…!」
「お前も×¥●&…じゃねぇか!」
もう、素手で抑え込むしかない。
「まあ落ち着け、落ち着け!」
自分たちも殴られたり蹴られたりする危険がありますが、素手で押さえ込み、なだめるしかありません。
こんな現場は、毎週のようにあります。

“さすまた”とか使わないの?

さすまたの用意もして行くけど、使う暇がなくて、結局素手になることが多いよ。

拳銃を向けて「静かにしなさい」って威嚇するとか…?

そんな簡単には使えないんだ。
たとえ拳銃を構えるだけでも、”こういう時だけOK”って条件があるからなかなか難しいんだよね。

撃たなくても?

拳銃って、ホルダーから抜いただけでも”拳銃を使った”とみなされるからね。

それくらい取り扱いには厳しいのね。
警察官の怖い話③【留置場で自殺未遂】発見の瞬間
以下、夫目線での話です。
留置管理課に配属されたときのこと。
留置所に入っている人の中に、「何だか様子がおかしいような気がする」人がいました。
そこで頻繁に巡回していたある日、服の袖で首を絞めて自殺しかけているのを発見!
「やめろ!何してるんだ!」
「死なせてください!」
応援がくるまで、暴れる相手を必死に説得し、なんとか思いとどまらせました。
感づいていなければ、間に合わなかったかもしれません。

自殺未遂なんて起こるの!?
静かで安全な部署だと思ってた…。

中には構ってほしいだけの人もいて。
そういう人ばかりなら、まだいいんだけどね。
警察官の怖い話④【時速150kmでの追跡】背筋が凍る瞬間
以下、夫目線での話です。
犯人の車を追跡中。
猛スピードで逃げる相手を、サイレンを鳴らしてひたすら追いかける。
「パトカー通ります!道をあけてください!!」
周りの景色がビュンビュンとんでいく。
自分の頭がものすごく興奮しているのを感じる…。
ハッと気が付くと、メーターは時速150km。
犯人はそれ以上の速度です。
「危険なため追跡は中止」と無線が入り、悔しくも追跡をやめました。
一歩間違えれば大事故、なカーチェイスの思い出です。

そんな速さ、私なら怖くて出せない!
きっと逃げられちゃう。

ここで逃げられたら二度と捕まえられないかもしれない。
そのせいで、被害者が増えてしまうかもしれない。
そういう思いもあるんだよ。

安全と板挟みなのね。
限界状態の人と向き合う、警察官
車で突っ込んでくる、飲み屋で大乱闘、自殺未遂、150kmのスピードで逃げる。
どれも普通じゃ考えられない、命や体をかけた限界状態の人ばかりですよね。
そんな人を相手にした経験があるからか、夫は、ガラの悪い相手に絡まれても全く動じないんです。
以前に、夫の車と前にいた車がコツンとぶつかった事故がありました。
ほぼ停まっている状態で、ケガ人はでませんでした。
そのとき相手の運転手が、
「おい、何やってんだテメェ!」
と怒鳴りながら詰め寄ってきたんです。
この時私はいなかったのですが、私だったら心臓バクバク!
でも、夫は淡々と対応したそうです。
こうした話を聞くたびに、怖さと同時に尊敬の気持ちが湧いてきます。

無理!怖くないの?

ナイフを振り回して来たら、さすがに怖いけどね。
怒鳴られるくらい、なんとも。
危険でも、警察官を続ける理由は「やりがい」
危険な現場はほかにも、暴力団事務所にガサ入れしたり、殺人犯に会ったり…。
それでも夫は警察官をやめようと思ったことはないそうです。

危険な目にあわない部署に行きたくなる?

僕は思わないかな。
それより、危険があっても現場に出ていたい。

どうして?

僕の”警察官としてのやりがい”は、現場に出る仕事で感じられるからだよ。
そういうわけで夫は20年以上、警察官を続けています。
まとめ|警察官の怖い話には「命」が関わっていた
どれも一般人がなかなか経験しないエピソードばかりでした。
警察の仕事って、部外者には話せないことも多いでしょうから、夫の話はごく一部だと思います。
「警察官はストレスがたまる」
とよく聞きます(夫以外から)。
そりゃ命を脅かされたら、ストレスも溜まって当然ですよね。
家では優しくしてあげよう…
と思いつつ、いつまでも捨てない空のペットボトルや、爪切りを使いっぱなしで戻さない夫に、今日も腹が立つ私なのでした(笑)。

それとこれとは別…!
でも、優しく伝える努力はしています!