大事件発生で1ヵ月休みなし!夫が不在の中で続いたワンオペ育児|警察官の妻のリアル #1

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※この話にはフェイクを含みます

葵

こんにちは、白石葵です。

警察官と結婚して約10年、1児の母です。

何年も前の話になりますが、私たちの住む県で大きな事件がありました。

全国ニュースになったほどの大事件。

あのとき夫は、事件対応で1ヵ月休みがありませんでした

私は娘と、完全ワンオペ

「おかえり」が言えない日々の中で、夫婦の絆を試されたような気がします。

今回は、警察官の妻としての体験談をお届けしますね。

ニュース速報が流れた日

その日は娘を保育園に預け、私も働きに出ていました。

休憩中、スマホにニュース速報の通知。

「○○県△△市 □□が✕✕に襲われる」

地名を見た瞬間、緊張感が走りました。

夫の勤務先が近かったからです。

しかも、ちょうど夫が勤務している時間帯でした。

警察官の妻あるある

事件があるとまず“夫の署”か確認する

「大丈夫?」の一言すら言えない私たち

夫が巻き込まれることはないの?という不安。

でも「大丈夫?」と聞いたら、今は邪魔になってしまうかもしれない

そう思うとLINEを何も送れず。

しばらくして短いLINEが届きました。

夫(警察官)
夫(警察官)

□□が✕✕に襲われた

今バタバタ

葵

私もニュースみたよ。

あなたは大丈夫?

夫(警察官)
夫(警察官)

大丈夫

ひとまずホッとしました。

そしてその後、深夜まで夫からのLINEはありませんでした。

警察官の妻あるある

心配でも「大丈夫?」の一言が聞けない

深夜に帰宅した夫、興奮状態で“戦場”の話を語り出す

仕事帰り。

マスコミのものか、ヘリコプターが5機も6機も飛んでいるのを見かけました。

私は普段通り保育園に娘をお迎えに行って、晩御飯を食べさせ、お風呂に入らせ、寝かしつけ。

深夜になって、夫は帰ってきました。

しかし夫は疲れ切っているはずなのに、妙にテンションが高かったんです。

葵

おかえりなさい。

本当にお疲れさま。

夫(警察官)
夫(警察官)

ただいま。

いや~、まいったよ!

無線が入ったと思ったら、□□が襲われたって。

皆「え?」「え!?」って言ってて。

バタバタだったな~。

夫の声が大きくて、私は驚きました。

いつもより口数も多いし、目もギラギラしていて、動きも派手。

アドレナリンが出っぱなし?

興奮してる?

雰囲気もいつもと違い、威圧感があるような…、例えるなら戦場から戻ってきた人のよう

私は戸惑いました。

葵

大きな事件だね…今日はよく帰って来られたね。

夫(警察官)
夫(警察官)

とりあえず今日は、「帰れるうちに帰っておけ!」って言われてね。

今日もいろいろ動いたけど、これからどうなるかわからないし。

葵

あなたの署の管轄なの?

夫(警察官)
夫(警察官)

違うけど、さすがに僕も応援にいくと思う。

他からも沢山くるんじゃないかな。

いや~大事件だよ。

緊迫した現場だったことは、言葉にしなくても伝わってきました。

私はただ「怖い事件」や「好奇心」という気持ちでしたが、夫からは「やってやる」という気概を感じたのです。

同じ夫婦でも、きっとこの事件は、まったく違う形で心に残るんだろうなと感じた夜でした。

警察官の妻あるある

帰宅した夫が妙にテンション高いと、ちょっと戸惑う

夫は別の警察署へ応援に

夫はしばらく、別の警察署に応援に行くことになりました。

事件の捜査本部が設置された警察署です。

通勤時間が違うので、家を出る時間が変わって、生活リズムも変化しました。

葵

いつまで応援なんだろう?

夫(警察官)
夫(警察官)

いやもう、全然わからないよ。

葵

応援って、いろんな署から来てるの?

夫(警察官)
夫(警察官)

そうだね~。

夫が大変な今。

私は家のこと、娘のこと、自分の仕事を、夫に頼らず頑張るしかない。

それが夫を支えることに繋がる、と気を引き締めていました。

警察官の妻あるある

生活リズムが突然ガラッと変わる

夫の大変さが見えにくい

葵

どんなことをしてるの?

夫(警察官)
夫(警察官)

書類づくりとかかな。

警察官の妻あるあるだと思いますが、具体的にどんなことを夫がしているかって聞けないんですよね。

普段から、「取調べ」「パトロール」「書類作り」「犯人探し」のようにフワッとしているんです。

警察官の妻あるある

仕事の話はあまり聞けない

それでも話すうちに、「なにそれ大変!」と思えたエピソードがありました。

続けてお話ししますね。

妻が見た、警察官夫の大変さ

エアコンも机もなしで仕事

この時期は、エアコンが必須な季節でした。

葵

いろんな署から応援にきてるって聞いたけど、机は足りるの?

夫(警察官)
夫(警察官)

足りないよ~。

葵

どうするの?

夫(警察官)
夫(警察官)

今日は練習場で仕事したよ。

葵

え?

夫(警察官)
夫(警察官)

場所がないから練習場でって言われて。

練習場にパソコン持ち込んで仕事したよ。

葵

へー、練習場ってエアコンや机もあるの?

夫(警察官)
夫(警察官)

ないない。

床に座って仕事

エアコンなしだからキツイ

葵

それは大変だね(汗)。

想像するだけで、私ならすぐに音を上げそうな環境でした。

いつ休めるかわからない

普段なら週に最低1、2日は休みがあった夫。

想像はしていましたが、休みはなくなりました。

全くのゼロです。

夫の不在や激務の中で「本当に私だけで大丈夫?」と感じたこと、ありませんか?

私がこれまで経験してきた“警察官の妻としてのリアルな苦労”を、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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直近のお出かけ予定も全てキャンセルです。

この時は旅行もキャンセルになりました。

葵

もう一週間になるね。

体、大丈夫?

夫(警察官)
夫(警察官)

まあね。

葵

いつ休みになりそう?

夫(警察官)
夫(警察官)

しばらく、ないんじゃないかな~。

葵

え!そうなの?

順番に休めると思ってた…。

夫(警察官)
夫(警察官)

警察の威信がかかってるからね(ギロリ)。

葵

労働基準法…。

(※あくまでフェイクを含む記事としてお読みください)

このとき私は「初動捜査」という言葉を思い出しました。

「初動捜査」とは、事件発生直後の捜査活動のことです。

これがとても大切だというのは、素人の私でも何となく想像がつきました。

大きな事件だったので、初動捜査も長期間だったのかもしれません。

警察官の妻あるある

休みが飛ぶのは覚悟

「歯を見せてはならない」

かなり大きな事件だったので、その後の捜査の様子もテレビで放送されていました。

私が見たのは、何人もの警察官が道路を調べている様子

葵

この季節に大変だね。

あなたも参加したの?

夫(警察官)
夫(警察官)

したよ。

証拠探しみたいなものかな。

葵

マスクつけてる人が多いけど、感染予防?

夫(警察官)
夫(警察官)

それもあるけど、マスコミ対策もあるよ。

葵

どうして?

夫(警察官)
夫(警察官)

口元の動きから、漏れちゃいけない情報が伝わったらいけないからね。

葵

そんな配慮まで…。

夫(警察官)
夫(警察官)

あとね、「歯を見せるな!」って上から言われててさ。

葵

え?

夫(警察官)
夫(警察官)

笑っているようにも見えるからだよ。

事件が起きたのに警察官が笑ってたら、不謹慎でしょ。

葵

色んな方面に気を使うお仕事なんだね…。

気が抜けないね。

夫が家では見せない、ピリッとした緊張感の中で働いているんだと実感しました。

あっちこっちに急な出張

夫とは朝と夜の少ししか顔を合わせない日が続いていました。

不在が続くと、「信じたいけど、やっぱり不安…」という気持ちが頭をよぎることもありますよね。

警察官の浮気に関するリアルな疑問と、私なりの心の保ち方はこちらにまとめています。

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夫は私が寝てから帰ってくることも多く、お互いの連絡はLINEに頼っていましたね。

当時のLINEを見返すと、こんな連絡がちらほら。

夫(警察官)
夫(警察官)

明日○○に出張になった

朝6時すぎに出発します

夫(警察官)
夫(警察官)

明日△△に出張いってきます

予定よりかかれば、泊まりかも

どちらも、新幹線を使うほど遠く離れた県外です。

本当に、急に決まるんですね。

夜遅くに帰宅して荷造りは大変だろうなと想像しましたが、私も精いっぱいで、手伝えなかったのを覚えています。

被疑者が近くにいる環境

恐らく一般の人なら、事件を起こした人には怖くて近づきたくないはず…。

今回の事件は、そんな事件でした。

葵

あなたも取り調べするの?

夫(警察官)
夫(警察官)

しないよ。

僕は担当じゃないから。

被疑者は同じ署内にいるけどね。

葵

会うこともある?

夫(警察官)
夫(警察官)

チラッと見たことならあるよ。

葵

見てみて、どう思った?

夫(警察官)
夫(警察官)

こんな人なんだなーって。

何かを考えているような目をしてたね。

葵

そうなんだ…怖くない?

夫(警察官)
夫(警察官)

別に怖くはないよ。

もっと暴れる人とか、色んな人に会ってるし。

淡々と答える夫はとても冷静で、「この人は本当に警察官なんだな…」と思わされました。

先が見えないワンオペ生活

夫との時間のすれ違い

夫の帰りは毎日遅く、たとえ私がまだ起きていても、連日のワンオペでクタクタで、

「おかえりなさい、お疲れさま。晩ごはんあっためて食べてね。ごめんね、もう寝る…おやすみなさい」

とすぐに寝てしまうことが多かったです。

朝から自分と娘の支度、保育園から職場まで走り、ギリギリまで働いて走ってお迎え、帰ったら娘の世話と家事…。

夫に休みがないので、何も夫に頼れない。

目が回るような日々でした。

くり返す娘の発熱

中でも大変だったのは、保育園児だった娘が、何度も熱を出したことでした。

園でもウイルスが流行っていて、かかりつけの小児科も普段より激混み。

まだたどたどしいお喋りしかできない幼い娘は、ぐずぐずと泣きつづけたり、ひたすら抱っこをせがんだり

寝かしつけも抱っこでしたね。

葵

この生活、いつまで続くんだろう…。

でも夫の方が、そう思ってるよね…。

毎日そんな思いで乗り切っていました。

子どもの体調不良が重なると、心も体も限界に近づきますよね。

私が“ワンオペ育児”をどう乗り切ったか、具体的な方法はこちらにまとめました。

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職場に頭を下げっぱなし

くり返す娘の発熱で、私は何度も早退や休みをくり返しました。

仕事中、外線で取引先と電話をしていると、私用スマホに保育園から着信が…。

でも取れないでいると、こんどは職場にかかってくるんですよね。

近くのデスクの人が、

「○○保育園の△△様ですね。白石でしょうか?ただいま他の電話に出ておりまして…」

と話しているのが、外線対応中でも聞こえてきます。

外線が終わったら、娘の発熱の伝言をうけ、猛ダッシュで仕事を整理して、まわりに頭を下げながらあわててお迎え。

通っていた保育園は「熱があった翌日は登園NG」というルールがあったので、翌日ももちろん仕事を休みます。

しかし早退しても、休みでも、頻繁に連絡が入る職場だったので、とてもキツかったのを覚えています。

愚痴もお願いも夫に言えない

いつもなら「脱いだ靴下をそのままにしないで」と言うけれど、今は言えない。

普段なら「食材の買い物、お願いできる?」と頼めるけれど、今は頼れない。

逆に考えると、日頃どれだけ夫婦で協力していたかが浮き彫りになった日々でもありました。

ストレス発散のためのお喋りや、夫への愚痴も、ぐっと飲み込むしかありませんでしたね。

警察官の妻あるある

“夫がいないと困ること”に気づく

息抜きは週1日、3時間ほど

救いだったのが、私の仕事が週4日だったこと。

週1回の平日に、娘を保育園にお願いして、自分の時間をもつのが唯一の息抜きでした。

とはいえ、ほぼ家事に費やされて、3時間ほどしかありませんでしたが…。

園長先生が夫の仕事を知っていて、とても気遣ってくれたのが心の支えになりました。

夫に何をしてあげられるかわからない

愚痴や話を聞いてあげることもできないし、何かを手伝うこともできない。

気晴らしにどこかへ連れていくことも、一人で外出させてあげることもできない。

趣味の時間をたくさんつくってあげることも。

出来ることは、ひたすら娘と家を守ること、家事をまわすことだけでした。

娘の可愛さに元気をもらった

こんなことがありました。

寝かし付けの直前、終わらなかった家事を片づけていた時のこと。

ウトウトしつつ洗濯物をたたんでいたら、幼い娘が、夫の靴下をたたんでくれたんです。

葵

教えてないのに、いつの間に覚えたんだろう。

私が家事を頑張っていること、見ててくれていたのかな。

とても嬉しくて思わず写真を撮って、仕事中の夫にLINEで送りました

休憩中の夫からは、

夫(警察官)
夫(警察官)

こんなの泣ける

と返ってきました。

娘はこの時のことを覚えていませんが、私たちは娘のおかげで毎日元気をもらえて頑張れたんだなと思っています。

1ヵ月の連勤が終わった

夫(警察官)
夫(警察官)

捜査本部が縮小方向になってきた。

それからしばらくして、ようやく夫の連勤が終わりました。

とても長い1ヵ月でした。

(※あくまでフェイクを含む記事としてお読みください)

私も夫も疲れ切っていましたが、それ以上に妙にハイになっていて、なかなか元に戻りませんでした

一度スイッチを切ってしまうと、きっともう動けなかったからだと思います。

警察官の妻あるある

日常が戻っても、しばらく余韻が抜けない

見直した「夫婦のあり方」

この時期を境に、私の「夫婦としての向き合い方」が少し変わった気がします。

今までは「何かしてあげなきゃ」と思いがちでしたが、特別なことが何もできない時は、日常をつづけるだけでもいいと思うようになりました。

夫は戦場のような場所で働くこともある。

 

その時は、夫のプライベートの平穏を守ろう

そんなあたりまえのことも、立派な支え方なんだと気づきました。

私は、日常のなかでそれを忘れそうになりますが、こうして「その覚悟」を思い出す瞬間が、たまに訪れます。

まとめ|全国の警察官さんもその奥さんも、いつもお疲れさまです

この体験があってから、大きな事件をニュースで見るたび、私たちのような警察官家庭がどこかで頑張っていると感じるようになりました。

「ただいま」と帰ってくる夫に「おかえり」と言える日常は、奇跡の連続。

そのことを、私はこの1ヵ月で改めて感じました。

どこかで同じように頑張っている全国の警察官のご家族へ。

心から、エールを送りたいです。

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白石 葵
白石 葵
Aoi Shiraishi
警察官の夫と5歳の娘と暮らす、アラフォーママ。お仕事は家でちょっとだけ。警察官という特殊な仕事をする夫と結婚して約10年、他の家庭とは違う悩みをたくさん経験しました。同じ立場の方のお役に立ちたくて、一緒に毎日を楽しみたくて、ブログをはじめました。夫に気を使わずに本音を書いています。
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