警察官は浮気や不倫をしやすい?|現役警察官夫に聞いた実態と、私の防止策

- まだ浮気・不倫をされてないけど、なんとなく不安
- 警察官の仕事って浮気や不倫をしやすいのか知りたい
- ネットで“警察官は浮気・不倫しやすい”と噂を見て気になった
- 心構えとして気をつけたい

こんな不安や悩みにお答えする内容です。
警察官と結婚して約10年、1児の母の私からお話しします。
こんにちは、白石です。
警察官の夫と暮らしていると、ときどき耳に入るのが「警察官って浮気や不倫をしやすい」という話。
不祥事でニュースにもなりますよね。
まだ夫を疑ったことはありませんが、「そう思われる理由」や「実際の職場環境」を聞くと、そう言われる背景があるのもわかってきました。
今回は、現役警察官の夫へのインタビューをもとに、
- 浮気や不倫が起きやすいと言われる理由
- 実際の浮気・不倫エピソード
- 妻としてできる防止策
をまとめてご紹介します。
警察官の浮気・不倫って本当に多いの?
夫が知るだけでも20人以上

仕事の周りで、浮気や不倫をしている人、聞いたことある?

あるよ。

どれくらいいるの?

20年くらい警察官をしていて、20人以上は知っているかな。
もっと多いかも。

思っていたより多いよ。

とくに交番勤務だと、異性と長時間一緒に働くからね。
数年ごとの転勤があり、関わる人の数が多いとはいえ、なかなかの人数です。
異性と接する機会が多く、しかも一緒に長時間行動することもある──。
警察官という職業の特性上、浮気や不倫が起きやすい環境が身近なのは確かかもしれません。
異性関係で処分を受けた人数
ふつうの会社では、社員が処分を受けても「どんな理由で?」「何人が?」といった詳しい情報はほとんど外に出ませんよね。
でも、警察官の場合はちょっと違います。
警察庁では毎年、処分の内容や人数などをまとめた資料を、誰でも見られるかたちで公表しているんです。
たとえば令和6年のデータを見てみると…
- 免職7人
- 停職19人
- 減給48人
- 戒告4人
これらすべて、「異性との関係」が原因で処分を受けたケースです。
合計すると78人で、なんと懲戒処分全体(239人)の約3割を占めていました。
この「異性関係」には、不倫だけでなくセクハラやわいせつ行為なども含まれているので、不倫だけで何件かまではわかりません。
処分の理由がここまで明らかにされる職業って、なかなかないですよね。
それゆえ、警察官の「異性トラブル」は、公的にも見えやすいものになっているのかもしれません。

公開されているなんて知らなかった。

それだけ清廉潔白で忠実な職務が求められているってことだね。
なぜ警察官は浮気や不倫をしやすいと言われるの?|5つの理由
夫から話を聞く中で、浮気や不倫が起きやすい背景には、こんな理由があると感じました。
- 同じ職場に異性が多く、親しくなりやすい
- 夜勤・不規則勤務による夫婦のすれ違い
- 同業者の女性警察官には、相談がしやすい
- 密な勤務体制が多い(交番・パトロールなど)
- 狭い職場ゆえに、社内恋愛の噂が広まりやすい
1.同じ職場に異性が多く、親しくなりやすい
同じ交番や署内で女性警察官とグループが一緒になったり、長時間一緒に働くことで、自然と距離が近づきやすい環境です。

普段から仕事でコミュニケーションをとると、仲良くなりやすいよね。
2.夜勤・不規則勤務による夫婦のすれ違い
すれ違うと、夫婦間のコミュニケーションが減り、心の距離ができやすいことも。

今は3交代制勤務だから、”平日休みで土日仕事の週”もあるよね。

そうだね。

私は家で働いているから、あなたとは平日に話せるけれど。
もし外で働いていたらすれ違っていたかもね。
3.同業者の女性警察官に相談がしやすい
仕事のストレスや悩みをわかってくれる相手と、親しくなりやすい構図があります。

仕事やプライベートの悩みを打ち明けるうちに距離が縮まった、って話はよく聞くよ。
4.密な勤務体制が多い(交番・パトロールなど)
交番勤務で24時間一緒にいたり、パトロールで車内に二人きりだったり。
自然と話す頻度が増え、会話も深くなります。

家族の話や悩み相談もするからね。でも、もちろん仕事優先だよ。
5.狭い職場ゆえに、社内恋愛の噂が広まりやすい
実際の件数よりも「浮気や不倫してるように見える」「噂が広まりやすい」雰囲気もあるそうです。

どんな職場でもそうだろうけど、噂好きな人っているからね。
リアルな浮気・不倫エピソードと背景
交番勤務での不倫
24時間勤務を一緒に過ごし、相談や愚痴を話すうちに、女性警察官との距離が縮まってしまうケース。
実際に、家庭での不満を口にしていたり、交番で親密になった相手と関係をもったケースもあったそうです。

交番って1~4人くらいの勤務だっけ?

そうだね。そこで、
「最近、奥さんが全然相手してくれなくて…」
なんて悩みを、女性に相談するみたい。

同じ女性からのアドバイスが欲しいのかな。

それだけならいいけど、浮気や不倫に発展することがあるんだよ。

女性の方にも問題があると思うけどな…。

実際、既婚者キラーな女性っているんだよね…。

怖すぎる…。
勤務だとごまかして不倫
元刑事の旦那さん。
「当直明けに刑事課の手伝いをしてから帰る」と嘘をついて、いつも残業のふりをして遅くに帰っていました。
奥さんは「元刑事だからそういうこともあるのかな」と思っていたようです。
しかし、あまりに頻繁だったため、職場に「働かせすぎて体が心配です」と確認。
すると「いつも帰っていますよ」と言われ、不倫が発覚しました。
最終的に本人も不倫相手も退職したケースです。

旦那さん思いの奥さんなのに、ひどい!
相談に来た一般女性との関係
DVや家庭の悩みで相談に来た女性と、親身に話すうちに「ほだされて」しまうことも。

夫に苦労させられている相談にのるうちに、関係をもってしまったって人、いたよ。

そこは線を引いてほしいな。

一般の女性との関係はあまり聞かないから、稀だと思う。
勤務の姿勢が問われるよね。
一般女性との関係では、
「奥さんと別れて私と一緒になるって約束したから、お金を貸したのに」
と警察署に苦情の電話が入り、発覚することも多いそうです。
ギャンブル・キャバクラ派も
「浮気や不倫するくらいならキャバクラで話すほうがマシ」
「女の子に時間をつかうくらいならギャンブルに行きたい」
なんて声も。
好ましいとは言えませんが、ストレス発散や、性欲や癒しを求める方向性の違いということでしょうか…。
ちなみに夫はギャンブル派です(苦笑)。
意外にギャンブル好きの警察官って多いんですよ。こちら↓の記事にまとめています。

職場内での浮気・不倫理由
警察官同士の関係って、やっぱり話が通じやすいんですよね。

「この前の事件、ほんと大変だったんだよ」
って愚痴っても、相手が一般の人だと「へえ…そうなんだ」で終わっちゃう。

想像がつかないから、仕方ないとこもあるよね。

相手が同じ警察官だと
「わかるー!それは大変でしたね!」
って共感してもらえる。

それはそうかも。
でも、そもそも一般の人には話せない内容もあるんでしょ?

そうだね。
警察官どうしなら、どんな内容でも話せるから、話しやすいというのもあるね。
仕事内容や現場の苦労を理解し合えるから、自然と愚痴も言いやすくなって、心の距離が近づいてしまうこともあるそうです。
それがきっかけで、仲良くなってしまうケースもあるのだとか。
対策は後ほど「浮気を防ぐために、警察官の妻である私がやっていること」で書いているので、読み進めてくださいね。
警察内部での配慮もある
夫からはこんな話も聞けました。

女性関係で過去にトラブルを起こした男性は、なるべく女性と組ませないこともあるよ。

ちゃんと配慮されてるんだね。

トラブルがあったのに、また女性と一緒に組ませて問題になったら困るからね。
もちろん現場やタイミングにもよるでしょうが、警察内部でも、“同じことを繰り返さないように”という配慮がされているようです。
処分はある?浮気や不倫がバレたら
夫が言うには、昔は「注意」で済んだケースも多かったそうですが、最近は厳しくなってきています。
- 降格処分
- 懲戒処分
- 依願退職(自主的な退職)
夫の感覚では、「処分が重くなってきてる分、不倫も減ってきてる気がする」とのことでした。
私の「浮気や不倫防止策」
私自身が普段から意識していることを挙げてみます。
感謝やねぎらいを伝える
私には話せない苦労や愚痴がきっとある。
仮眠途中で起こされて眠れていないかもしれない。
常にそう考えて、感謝やねぎらいは直接言葉で伝えています。
信頼関係を築く努力
時にケンカもしますが、本音はちゃんと伝えます。
傷つける言い方にならないように気を付けて、不満は溜めません。
夫婦関係の問題は、夫婦で解決するのが一番。
夫婦で解決する機会がなくなると、男性は他の女性に悩みを相談するかもしれないからです。
先日もケンカして冷戦状態でしたが、最後はちゃんと仲直りしました。
すれ違いを責めない
警察官の勤務は不規則で、どうしてもすれ違いが多くなります。
「なんで今日も帰りが遅いの?」
「また休みが合わないの?」
と責めたくなることもありますが、それをぶつけてしまうと、相手も「分かってて結婚したんでしょ」と思うそうです(夫談)。
私もイライラしてしまうことはありますが、「仕事だから仕方ない」と切り替えるように意識しています。
感情を押し込めるのではなく、冷静に距離を取ることも、夫婦関係を続けていく上では大事だと思っていますよ。
夫に依存しすぎない
夫が忙しくて家にいない時間が多いと、つい寂しさを感じること、ありませんか?
そんなときこそ、自分自身の時間を充実させることが大切。
自分の趣味や楽しみを持つのが効果大ですね。
私はこのブログを書くことがひとつの趣味であり、楽しみでもあるんです。
自分の気持ちを言葉にして整理したり、誰かの役に立てたらと思って、楽しんで書いています。
このブログ「ケイツマ」でよくお話ししますが、忙しくて不規則な警察官のパートナーとして理想的なのは、こんな感じです。
私自身こう生きることで、心の安定につながっている気がします。
もちろん完全に依存しないのは難しいですが、自分の世界を持っておくことで、心に余裕が生まれるようになりました。

短時間でも「娘とおやすみ通話」で家族のつながりを保つ
たとえば夫の飲み会。
夫が気の許せる相手との飲み会の時は、3分で良いから娘とビデオ通話をさせています。
こちらも”相手が職場の人とわかって安心”、というメリットもありますよ。
夫の仕事の話に興味をもつ
夫の話に「へえ…そうなんだ」では終わらせません。
話が具体的じゃなくても(夫も言えない)、わかる範囲で想像して、
「それって、こういう感じ?」
「そういうのって、大変そう!」
と共感しています。
特殊な用語がわからないときは面倒くさがらず、コミュニケーションのきっかけにします。
私は刑事ドラマなどを見ないので、最初は全くわかりませんでした(笑)。

僕たちキソウがゲンチャクして…

まってまって、キソウ?ゲン?

機動捜査隊が現場に到着ってことね。
ほかにも、

それがめくれて…

袖がめくれたの?

悪いことをしてたのがばれた、ってこと。
専門用語や正式な略語でなくても、慣習として使われている言葉もあるようですね。
事件の詳細までは聞いてあげられなくても、仕事の疲れや愚痴を受け止めることはできます。
「今日はどんな一日だった?」
「いつもより疲れてる?何かあった?」
そんな何気ない会話でも、夫の気持ちが外へ向かいにくくなると信じています。
夫の勤務体系や仕事の状況を把握して理解を深める

浮気や不倫した人の話を聞いて、「こうしたら防げたのに」ってことはある?

奥さん側が、旦那さんの仕事の把握をしている方がいいかな。
勤務体系とかね。
何やってるかわからない、だと理解もしづらいでしょ。

確かに。見えないと人は不安になるしね。
ふだん定時で帰る人が急に不規則な勤務になると、「あれ?」と違和感を覚えやすいですよね。
でも、警察官のようにもともと勤務が不規則だと、多少帰宅時間がずれても違和感を感じにくいものです。
休みの日に急に「日勤になった」、定時を過ぎても帰ってこない、真夜中から出勤…そんなことも日常茶飯事。
だからこそ、妻としては夫の勤務パターンをある程度把握しておくのが大切です。
「今日はどの勤務?」「何時に帰る予定?」と確認しておくだけで、不安がかなり減りますよ。
把握は安心につながる
他にも小さなことですが、たとえば夫は、特定の曜日の当直明けはコンビニで雑誌を買ってから帰るのが習慣。
だからその日は少し遅いんです。
そんなことでも知っていれば、「遅いけど大丈夫」と思えるもの。
見えないから不安になる——これは、どの夫婦にも言えることだと思います。
ちなみに私たちは、TimeTree(タイムツリー)というスケジュール管理アプリで、お互いの予定や仕事を一目でわかるようにしていますよ。
性の話からは自分からもする
インタビュー中、突然夫が、

どうして男性が浮気をするか。
それは性欲を満たしたいから!
と、すごい直球を投げてきました(笑)。
性生活についてはここでは詳しく書きませんが、性の話は私からも積極的にするようにしています。
産後にレスになった経験から学びました。
例えば、ただ「したくない」とだけ断るよりも、自分の気持ちを正直に伝えて、
「これはあなたのせいじゃなくて、私の問題だから、傷つかなくていいよ」
と伝えることが大切だと思っています。
男性は断られるとすごく落ち込んで、それ以上誘えなくなることが多いと聞きます。
その結果、そのままレスになってしまい、不倫につながるリスクもある…。
だからこそ恥ずかしがらず、“私から話し合うきっかけを作る”ことを大事にしています。
束縛しすぎない

時間があるから浮気するんだけど、束縛されたら奥さんから離れちゃうからね。

趣味を楽しむ時間もなくなっちゃうしね。
趣味やストレス発散を応援

「こうしたら浮気や不倫しにくいな」っていうのはある?

趣味や自分の時間を持たせてもらうことかな。

ストレス発散を他の方向へ向かわせるってこと?

そう。趣味をしっかり持っている人は浮気しにくいよ。
趣味はさせてあげてね。

あなたのギャンブルも(笑)?

もちろん(笑)!
僕はギャンブルでストレス発散してるから大丈夫。
女の子に使うお金と時間がもったいないよ~。

そのお金と時間、私にも使ってよね~(笑)。

ドキッ!
ちなみに夫はお小遣いの範囲内で楽しんでくれているので、安心です。
家計の財布は私が管理していますので…(笑)。
ちなみに先日、FPさんに無料で家計を整理してもらったら、年間9万円の支出カットができました。
将来のために頑張って備えてたつもりが、制度が変わっていたことに気づかず、何年も無駄な出費を続けてたんです。
さらに、老後の負担まで増える可能性大でした。

こういうのって、ほんと誰も教えてくれないんですよね。
周りでもけっこう入ってる保険が原因(調べたら約4分の1の家庭)でしたので、みなさんも「知らずに払い損」になっているかもしれません。
こちら↓に詳しくまとめたので、「うちも?」と思った方は、ぜひ読んでみてくださいね

まとめ:警察官だから浮気や不倫しやすいわけでなく、環境の問題
警察官という仕事には、たしかに浮気や不倫が起きやすい環境があると思います。
SNSや知恵袋でも「警察官に浮気された」という声をよく見かけますが、真面目に家族を大切にしてる人だってちゃんといます。
夫の職場でも、家族を大事にしてコツコツ頑張ってる人のほうがずっと多いそうです。
結局のところ、「警察官だから浮気する」んじゃなくて、その人がどういう人か、どんな環境にいるかが大きいんですよね。
だから私は、妻としてそういう背景をちゃんと知ったうえで、お互いに信頼できる関係をつくっていくことが、いちばんの予防かなと思っています。
警察官の妻だからこその不安やしんどさは、きっとみんな感じているはず。
無理せず自分のペースで、これからも一緒にがんばっていきましょうね。
